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社員を幸せにする損益分岐経営


長い間まとまった記事をブログに書けませんでした。本業が忙しいということもありますが、新会社設立の準備やカンボジア進出準備など、新規事業に忙しく、休日はほとんど倒れこむように寝て過ごす日々でした。これから少しずつでも時間をみつけて、タイトル通り「ベトナムビジネス」について書いていきたいと思います。今後、アジアで起業をしたいという人々の参考になるよう、具体的な数字や事例も公開します。

わが社は2009年4月20日の設立です。今月で2年と2ヶ月が経ちました。
当初はトラブルが頻発して経営成績もさんざんたる結果でしたが、昨年8月に単月黒字を計上してから10ヶ月間、通常ベースで単月黒字を継続することができました。1月に若干の赤字となっているのはテト賞与による経費増のためです。徐々にですが全体的な売上トレンドも上昇傾向を示しています。

グラフでは桁数が大きいのですごい売上高のように見えますが、実際は200,000のラインが約80万円ですから、ようやく月額売上が80万円を超えたにすぎません。しかし日本とベトナムの購買平価で考えれば約7倍~8倍の差がありますから、日本でいえば月額560万円~640万円、年間売上高予想で6,500万円~8,000万円の売上が計上できるようになった段階です。大したことはないと言えばないのですが、正直良くやっているなと自己満足をしております。

会社は利益追求の場ですが、「利益=売上ー外注費ー一般管理費」で計算されます。泣いても笑っても、売上を上げ、コストを下げることしか道はありません。経営者であれば少しでも売上を上げたい、コストを下げたいと思うのが真情でしょう。

しかし、最近になって私はこの考え方に疑問を持つようになりました。
毎月の売上目標、利益目標を立て、日々コストカットに勤しんだとしても、上を見ればきりがありません。

わが社はサッカーチームで言えば、3部リーグ位の実力しかありません。そんな弱小チームのメンバーに向かって、ワールドカップの予選をどう戦うかなどと語っても全く意味がありません。
それよりも毎月のゲームにどうやって勝つのか、単月黒字をどうやったら実現出来るのかを考え実践することのほうが、より具体的で現実的です。ベトナム人だけで単月黒字を積み重ねることができれば、大儲けはできなくても資金繰りさえ気をつけていれば会社が潰れることはありません。
そのためには、月々の経費を的確に把握し、今月幾らの売上を上げれば良いのかを明確にする必要があります。

私は社員には「これこれの売上を上げろ」と命令することはやめました。そうではなく、「今月はこれだけの経費がかかるからこれだけの売上があと必要だ」という言い方をするようになりました。社員の間にも徐々に損益分岐売上の考えが浸透してきて、今月中にこの仕事は絶対納めなければならないとか、この経費はこうしたら安くなるとか、今月の社員旅行の費用を捻出するためにあとこれだけ売ろう、といった考えが自然と出来るようになってきました。

どんな規模の会社でも経営の要諦は稼いだ金以上に金を使わないことであると信じています。
ベトナム人が安定した給料を稼ぐことができ、日々の生活に不安を抱かなくてすむことが出来れば、経営者としての役目はある程度果たしたと思います。意味のないお金は精神と生活を荒廃させ、組織と人間を破壊します。日々汗をかき、労働によって得られた正統な対価を大事に使ってこそ、仕事に幸せを感じるのではないでしょうか。

1 コメント

  1. Kimlong
    記載 2011年06月29日-15:27| Permalink

    私は貴社に対して全く知らない人間だと思います。
    偶然に貴社のURLが見つけて、少しご紹介とか、会社概要を見たところ、いくつコメントを読んでみました。
    以前も私は日系会社に勤めて、少しずつ日系企業の動き、人間、習慣など身に付きました。
    以前にも日本人上司と一緒に仕事しました。
    いつも部下に対して命令ばっかりです。
    これはまずワーカとの良い関係をつくりにくいでしょう。
    でも、貴社のPresidentからのコメントを呼んで、少しびっくりしました。
    こんなに、現地の人間「ワーカ」の考え、行動を理解する方がありましたか。
    そうできれば、うまく仕事をいけるでしょう。

    こちらは私の個人意見です。
    御貴社ますます成功するよう。

    以上です。

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